LED電球と蛍光灯と白熱電球の発光方法の違い
まず白熱電球は、「フィラメント」が通電によって発光することで照明に利用されます。
そして蛍光灯は、「蛍光管」という管が電気を流すことによって発光します。
LEDの場合、「発光ダイオード」と呼ばれる半導体が電気を流すことで発光します。
LED電球は、この半導体部分とさまざまな回路、パッケージ部品などによって構成されています。
LED電球と蛍光灯と白熱電球の寿命の違い
LEDと蛍光灯と白熱電球の最も大きな違いは、寿命です。
種類 | 寿命の目安 |
LED | 4万時間程度 |
蛍光灯 | 1万3,000時間程度 |
白熱電球 | 1,000~2,000時間程度 |
上図を目安に、仮に1日10時間使用すると、計算上、白熱電球は3カ月~6カ月、蛍光灯は約3年7カ月、LEDは約11年の寿命となります。
LEDは、価格では白熱電球や蛍光灯よりも高価ですが、長寿命のため、交換頻度が少なく結果的には節約につながります。
種類 | 交換回数 | コスト例 |
LED | 1回 | 2,000円 |
蛍光灯 | 2回 | 2,000円 例)@1,000円 |
白熱電球 | 20〜40回 | 6,000円~1万2,000円 例)@300円 |
300円の白熱電球、1,000円の電球型蛍光灯、2,000円のLED電球をそれぞれ10年使用したとしてこの寿命を当てはめてみると、白熱電球は、20~40回交換が必要なため、購入コストは6,000円~1万2,000円かかります。
電球型蛍光灯は2回交換が必要のため、購入コストは2,000円かかります。
これに対してLED電球は、買い替えなしのため、購入コストは2,000円です。
白熱電球と比較した場合、2,000円のLED電球を購入しても、1~2年で購入費が回収でき、最近の普及に伴い、年々価格が下がってきているため、利用コストの差はますます拡大しています。
また消費電力でもLEDは白熱電球と比較し、約20%と大きな省エネ効果があります。
最近は、従来の蛍光灯と比較して、約40%の消費電力で利用できる蛍光灯型LEDなども開発されています。
他にも、照明器具のメンテナンス回数も軽減できる、耐衝撃性も白熱電球、蛍光灯などと比べて高い、使い勝手が良い、保管もしやすいといったメリットもあります。
ちなみにLED電球は他の光源と比べて紫外線を出さないため虫などを寄せ付けにくいといったメリットもあります。