【建設業】電気工事の「盤」とは

盤は、役割によって、配電盤と分電盤と制御盤などの種類があります。

電気の流れで見ていくと、電力会社→配電盤→分電盤→制御盤の順になります。

ここでは、それぞれの盤について簡単に解説します。

配電盤

配電盤とは監視用のメータ等が付いている分電盤等へ電気を配る盤です。

発電所から高圧電力の供給を受け、変圧して分電盤へ電気を送ります。

キューピクルなどからひかれた大容量の電源を分電盤へ配るための盤です。

通常、電力は発電所から送電線を伝って各家庭やビル、工場などに送電されますが、
そのままでは電圧が大きすぎるため使用することができません。

そこで配電盤の中には電圧を下げる変圧器(トランス)が設置されています。

変圧器で100Vや200Vと適した電圧に下げられ、分電盤へと送電されます。

配電盤は変圧器以外に変圧器の温度監視や漏れ電流の監視、制御のために必要なメーター、ブレーカーなどで構成されています。

分電盤

分電盤とは、各機器(照明,コンセント,モータ等)へ電気を分け与える盤です。

配電盤より送られる電気をさらに分ける盤をさし、末端の照明やコンセントへ送られます。

分電盤の中には、漏電ブレーカーや安全ブレーカーがあり、安全に電気を提供します。

動力盤

動力盤とは、「機械を動かすための電気を供給する盤」で工場などで使用されます。

動力盤に流れている電気は、3相200Vです。

電灯盤

電灯盤とは、一般家庭で使用されている電気と同じで照明器具やコンセントに電気を送ります。

電灯盤に流れている電気は、単相200Vです。

制御盤

制御盤とはポンプ、モーターなどの電動機やヒータ類の運転、異常時の保護を目的とした盤機械や設備を制御するための盤です。

流れている電気は、主に低圧の400V級、200V級、100V級です。

扉面にスイッチ、ランプや電流計などがあるのが一般的です。

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