【電気】直流と交流(単相・三相)の違いとは

電気の流れ方には2種類があります。

その2種類とは、「直流(ちょくりゅう)」「交流(こうりゅう)」です。

交流は更に「単相(交流)」と「三相(交流)」の2種類に分類されます。

この記事では、直流と交流の違いについて簡単に解説します。

直流とは

直流とは、電気が導線の中を流れるとき、電気の流れる向き、電流、電圧が変化しない流れ方を直流といいます。

電気は常に一方通行で変化しません。

電池を使う電気製品は、+、−の電池の向きに気をつけなければならないのは直流用の電気製品だからです。

懐中電灯おもちゃなどで光らせたときに流れている電気
※電池の+、−を入れ替えると液漏れのおそれがあり危険ですので注意しましょう。

交流とは

交流とは、電気の流れる向き、電流、電圧が周期的に変化している流れ方を交流と言います。

同じリズムで電気が向きを交互に変えながら流れます。

コンセントから流れる電気や電灯をつけている電気は、常に行ったり来たりをくり返し、流れが周期的に変化します。

電源プラグをコンセントに左右逆にさしても問題なく使用できるのは交流用の電気製品だからです。

コンセントなどで利用する電気

単相とは

単相は主に一般家庭で利用される電気交流です。

単相交流のために利用する電線の数は2本です。

一本が電気を受けるもの、そしてもう一方が電気を送るために利用するもので、交互に電気が行き来します。

配線の数が少ないため電圧が低く安全で、それほどの高電圧が必要ではない家庭の電気供給に利用されることが多いです。

100Vまたは200Vの単相があります。

三相とは

三相は単相と比べて少ない電流で同じ電力を得られるため、電気損失が少なく、多くの電気を使う工場などで利用されることが多い電気交流の方法です。

三相という名前のとおり、3つの波形が常に流れているので、モーターを起動するときに配線を正しくつなげば、常に同じ方向にモーターを回転させることが可能です。

ただし電力が大きくなるため、単相と比べて安全性の面では劣ります。

三相は200Vのものだけになります。

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