【建設業】電気工事の図面の種類

工事の設計図である電気図面は、たくさんの種類があり、それぞれのステージにあった図面があります。

ここでは単線接続図など代表的な6種類を紹介します。

単線接続図

開閉器、遮断器、変圧器(トランス)などの設置されている機器の全体的な接続状況を1本の線で表したシンプルな設計図

単線接続図は電気設備(受変電設備、分電盤、制御盤)の設計、保守、製作のために使用されます。

内容はシンプルに受変電設備、分電盤、制御盤内の接続方法や遮断器や変圧器などの容量を示します。

また、各機器は図記号、文字記号、器具番号などを用いて表示します。

この図面だけで配線することも可能です。

複線接続図

単線接続図を詳細にし、機器の配線関係を、実際に接続されている線の本数のまま書いた図

単線接続図より分かりやすい図面です。

複線接続図は、実際の結線どおりに各機器の端子番号まで記入し、各機器は図記号、文字記号または器具番号で表示します。

単線接続図と同じく、電気設備の設計、保守および製作に使用されます。

系統図

装置・設備など多くの機器が複合されているものを全体的に示し、配線ルート等が分るようにした図

特徴として、見た目は異なりますが、単線接続図と同じく接続の概要を表した図面です。

受変電設備から各分電盤の全体を示す時などに使用されます。

展開接続図

機器の制御や電磁接触器、開閉器、リレーのコイル、それらの接点などを、操作順序に従って展開して表した図

展開接続図はシーケンス図や主回路とも呼ばれています。

制御回路の設計、制御装置の製作と試験、保守に使用されます。

リレーは、コイルと接点と別々にして書き、それぞれの機器は図記号や文字記号をつけて表します。

裏面接続図

配電盤、制御盤内部の器具配置や器具相互の接続を、実際の位置および結線通りに各器具の端子まで示した図

内部接続図や配線図とも呼ばれています。

電気機器の製作、保守および電気工事に使用されます。

電気設備図

建屋に取り付ける照明器具、スイッチ、コンセント、換気扇などの位置を示した図面

図記号は簡略化したシンボル記号が使用されます。

電気設備図は電気屋内配線図、電気配線図とも呼ばれています。

設備図面を基に、業者と打ち合わせを行い、決定していきます。

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