建設業界で働く人が耳にする言葉の一つに「ぶきん」という言葉があります。
「ぶきん」とは漢字で「賦金」と書きます。
賦金とは一体何なのか簡単にまとめました。
賦金とは
結論から言うと、意味は費用負担金、共益費、協力金のようなものです。
建設業の仕事の多くは、発注者から工事を受注したゼネコン(元請)が設備部分などをサブコン(下請)に発注し、お金が支払われます。
この場合は、賦金は発生しません。
しかし、分離発注の場合は、ゼネコンが、全体の安全管理、通路、足場など仮設設備や電力水道などの諸費用を負担することになります。
そのためサブコンは、分離発注で受注した場合は、通常こうした諸費用を賦金として元請のゼネコンに支払います。
賦金の相場
賦金の相場は、工事の業種・規模・請負金額にもよりますが、1〜3%のところが多いです。
工事金額が大きくなればなるほど割合が少なくなるのが一般的です。
エリアによっても割合が異なります。
例として、山梨県建設業協会・山梨県管工事協会・山梨電設事業協同組合による「現場共益費協定書」の場合、以下のようになっています。
工事金額 | 割合 |
1,000万円まで | 3.0% |
1,000万円以上、2,000万円まで | 2.5% |
2,000万円以上、3,000万円まで | 2.0% |
3,000万円以上 | 1.5% |
また福島県建設業協会・福島県電設業協会・福島県管工事協同組合連合会による「現場共益費協定書」の場合、以下のようになっています。
工事金額 | 割合 |
5,000万円まで | 2.0% |
5,000万円を超える部分 | 1.7%とし上記に加算 |